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【2024/03/19 18:31 】 |
孫子『兵法』用閒篇 現代語訳
忍者の起源は中国だの根拠がこれ。
読めばわかるがこれは忍術の巻物ではないし、忍者について説明しているものでもない。
一般的な間諜についての話とその重要性を説いているだけだ。
何かと古代中国にこじつけたがるのは権威付けにすぎない。
権威付けを欲するのは忍者が実際には盗賊やごろつきばかりだったからだろう。
忍者ファンがありがたがる万川集海も「オラの先祖は凄かった」ことを誇張して士分を取り返そうとした甲賀古士の創作本程度のものだと思う。


一、
孫子曰、凡興師十萬、出征千里、百姓之費、公家之奉、日費千金、内外騷動、怠於道路、不得操事者、七十萬家、相守數年、以爭一日之勝、而愛爵 祿百金、不知敵之情者、不仁之至也、非人之將也、非主之佐也、非勝之主也、故明君賢將、所以動而勝人、成功出於衆者、先知也、先知者、不可取於鬼神、不可 象於事、不可驗於度、必取於人、知者也、

孫子曰く、凡そ十万の軍を起こして千里の外に出征することになれば、民の経費や公儀の出費も一日 に千金をも費やすことになり、国の内外ともに騒動となり生業にも励めない者が七十万家も出来ることになる。そして数年間も対峙したうえで一日で勝負は決す るのである。それにもかかわらず、爵位や禄や百金を与えることを惜しんで敵情を知ろうとしないのは民をいたわらないことの至りであり、人を率いる将とはい えず、君主の補佐ともいえず、勝利の主ともいえない。ゆえに、聡明な君主や賢い将が行動を起こして敵に勝ち、人並み外れた成功を収めることが出来るのは、 あらかじめ敵情を知ることによってである。あらかじめ知ることが出来る者は神のお告げで出来るのではなく、過去の経験で察するのでもなく、自然界の事象に よって測れるのでもない。必ず人(間諜)に頼ってこそ知ることが出来るのである。

二、
故用閒有五、有因閒、有内閒、有反閒、有死閒、有生閒、五閒倶起、莫知其道、是謂神紀、人君之寶也、因閒者、因其鄕人而用之、内閒者、因其官人而用之、反閒者、因其敵閒而用之、死閒者、爲誑事於外、令吾閒知之、而傳於敵閒也、生閒者、反報也、

ゆ えに、間諜を働かせるには五通りある。村落の間諜、敵方からの内通の間諜、こちらのために働く敵の間諜、死ぬ間諜、生きて還る間諜がある。この五通りの間 諜がともに活動していて、その働きぶりが人に知られないというのが、いわゆる神紀、すなわち優れた用い方で、人君の珍重すべきことである。村落の間諜とい うのは敵の村落の人々を利用して働かせるのである。敵方からの内通の間諜というのは、敵の役人を利用して働かせるのである。こちらのために働く敵の間諜と は、敵の間諜を二重スパイにさせるのである。死ぬ間諜というのは、虚偽の情報を発して味方の間諜に聞かせ本当と思わせ、それを敵方に伝えさせるのである。 生きて還る間諜は情報を持ち帰って報告するのである。



三、
故三軍之親、莫親於閒、賞莫厚於閒、事莫密於閒、非聖不能用閒、非仁不能使閒、非微妙不能得閒之寶、微哉微哉、無所不要閒也、閒事未發而聞、閒所告者、皆死、

ゆ えに、全軍の中での親近さでは間諜が最も親しく、賞与では間諜が最も厚く、仕事は間諜が最も秘密を要する。聡明な思慮深さがなければ間諜を利用することが 出来ず、はかりがたい微妙さがなければ間諜の情報の真実を把握することが出来ない。実に微妙だ。どんなことでも間諜が不要なことはない。間諜の情報がまだ 発表されないうちに外から耳にすることがあると、その情報をもたらした間諜と、そのことを知らせてきた者は共に死罪である。

四、
凡軍之所欲撃、城之所欲攻、人之所欲殺、必先知其守將左右謁者門者舎人之姓名、令吾閒必索知之、

およそ撃ちたいと思う軍や、攻めたいと思う城や、殺したいと思う人物については、必ず守将や、左右の近臣や、奏聞者や、門を守る人や宮中を守る舎人の姓名をまず知り、味方の間諜は、必ずさらに追及してそれら人物のことを調べさせる。

五、
必索敵之人之閒來閒我者、因而利之、導而舎之、故反閒可得而用也、因是而知之、故郷閒内閒、可得而使也、因是而知之、故死閒爲誑事、可使告敵、因是而知之、故生閒可使如期、五閒之事、必知之、知之必在於反閒、故反閒不可不厚也、

敵 の間諜でこちらにやってきてスパイをしている者は、付け込んでそれに利益を与え、うまく誘ってこちらにつかせる。そこで反間として用いることが出来る。こ の反間スパイによって敵情が分かるから、郷間や内間を使うことが出来る。この反間によって敵情が分かるから、死間を使って偽り事をしたうえで敵に告げさせ ることが出来る。この反間によって敵情が分かるから、生間を計画通りに働かせることが出来る。五通りの間諜の情報は必ずわきまえるが、その情報を知ること が出来る元は必ず反間によってである。そこで反間はぜひとも厚遇すべきである。

六、
殷之興也、伊摯在夏、周之興也、呂牙在殷、惟明君賢將、能以上智爲閒者、必成大功、此兵之要、三軍之所恃而動也、

殷王朝がは じまるときには、伊摯(建国の功臣として有名)が夏の国に入りこみ、周王朝がはじまるときは呂牙(建国の功臣として有名)が殷の国に入りこんだ。ゆえに、 明君や賢い将こそ、はじめてすぐれた知恵者を間者とし、必ず偉業を成し遂げることが出来る。これこそ戦さの要めであり、全軍がそれに頼って行動する。
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【2013/08/27 10:55 】 | 歴史の中の忍者 | 有り難いご意見(0)
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